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で貧血になりやすくなる!?医学論文を徹底分析!

2020.12.16

  • タンパク質
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「スポーツをすると貧血は改善されるのかな?」

 

12月になり寒くなってきましたね。

 

御堂筋を歩くとライトアップがすごくきれいです。

 

景色にみとれている私の横をすごい速さでジョギングされている方を良く見かけます。

 

 

ランニングする人々

 

 

さいきん貧血のことばかり考えているのですが「スポーツと貧血!」いきなり気になってしまいました^^

 

そこで今日は、

 

スポーツと貧血は関係あるのか?

 

について考えてみたいと思います。

 

 

テニスラケットとボール

 

 

スポーツにもいろいろありますがなかでもジョギングはすごく人気がありますよね。

 

ウェアとシューズさえあれば始めることができる!そういった手軽さも人気の要素なのだと思います。

 

 

ランニングをする人々

 

 

そうそう!すてきな参加賞のあるマラソン大会もたくさんあるんですよ。

 

例えば名古屋ウィメンズマラソンでは完走賞でなんとティファニーのペンダント!がもらえるんです。

 

あとおいしい「ういろう」も頂けます。私じつは愛知県出身でういろう大好きなんです。

 

今は残念ながら新型コロナウィルスの影響でマラソン大会は中止ですが少しでも早く再開できると良いですね。

 

 

市民マラソン大会で走る人々

 

 

ではスポーツと貧血の関係について!今回も医学論文を掘りまくりました。

 

いつものように2行でまとめていますのでぜひ参考にしてください!

 

 

重ねられた数冊の本

 

 

貧血とは?

 

まずは貧血って何なのかを説明しますね。

 

貧血とはカラダ中に十分な酸素を運べていない状態のことです。

 

つまり「血液の酸欠」です。

 

カラダ中に酸素を運ぶのは赤血球のヘモグロビンのお仕事です。

 

血液の酸欠とはこのヘモグロビンが足りていないことなんです。

 

ヘモグロビンが少なくなるとカラダ中に十分な酸素が送れなくなってしまいます。

 

ヘモグロビンが足りていない状態のことを貧血といいます。

 

 

遠くを眺める女性

 

 

 

スポーツをすると貧血になりやすくなるの?

 

繰り返しですが貧血とは血液中のヘモグロビンが足りていない状態です。

 

スポーツをするとヘモグロビンは増えるのか減ってしまうのか?

 

今回も論文掘りまくりました!

 

そして今回も驚きの結果となってしまいました。。。

 

 

図書館

 

 

結論は

 

ズバリ!

 

●ウォーキング程度の運動では貧血に繋がることはない

 

●マラソンやサッカーなどの体を動かすスポーツでは貧血になりやすくなる

 

です。

 

 

 

 

少し説明しますね。

 

マラソンやサッカーなど体を動かすスポーツで貧血になる要因はいくつかあります。

 

①たくさん汗をかくから

 

スポーツすると汗をかきますよね。

 

汗をかくのにはちゃんと理由があります。

 

汗がカラダから蒸発するときに表面の熱を奪いカラダの体温を一定にたもってくれているんです。

 

この奪われた熱のことを気化熱(きかねつ)といいます。

 

 

 

 

汗には鉄分が含まれています。

 

ヘモグロビンは鉄分とタンパク質からできています。

 

鉄分が少なくなるとヘモグロビンが少なくなってしまいます。

 

つまり

 

●多量の汗をかく

●汗と一緒に鉄分がカラダから出ていく

ヘモグロビン量が少なくなる

 

これが続くと貧血になりやすくなってしまいます。

 

運動の頻度があがるほど、特にスポーツ選手の方は貧血のリスクが高くなるのです。

 

 

【参考ブログ(信憑度:B+)】

『スポーツと貧血』

(東邦大学医療センター/2019年)

 

<記事のまとめ>

・アスリートのように激しい運動を行う方は大量の汗により鉄の喪失量が増加する

 

・筋肉を作るにも鉄が必要とされるため筋量の増加に伴い鉄の需要も高まる。

 

 

また日常的にランニングする人も貧血になりやすい傾向にあるとの報告もあります。

 

 

【参考論文(信憑度:A-)】

『一般市民ランナーの貧血とその要因』

(大阪府立大学総合リハビリテーション学部/2013年)

 

<論文のまとめ>

・東京マラソンに参加した市民ランナー(379名)に調査を実施。市民ランナーは日本人平均より貧血頻度が高いことが判明した。

 

・月間走行距離が長くなるほどヘモグロビン値が低下すると考えられる。

 

 

ランニングする女性

 

 

②足裏への負担が大きいから

 

マラソンやサッカーなどのスポーツはよく走るため足裏への負担も大きくなります。

 

足裏にも赤血球(ヘモグロビン)が運ばれています。

 

そして

 

なんと!その衝撃により!赤血球が壊れてしまうのです。

 

 

ストレッチする男性

 

 

つまり

 

●スポーツにより足裏へ大きな衝撃がかかる

●衝撃によりヘモグロビンが壊れてしまう

●ヘモグロビン量が少なくなる

 

これが続くと貧血になりやすくなってしまうのです。

 

 

【参考ブログ(信憑度:B+)】
『スポーツ貧血と鉄分』
(太陽化学株式会社 /年度不詳)

 

<記事のまとめ>

・足裏の衝撃により赤血球が壊れやすくなることで起こる貧血のことを「運動性溶血性貧血」という。

 

・運動性溶血性貧血は足裏に衝撃の強いスポーツで特に多く見られる。

 

 

バスケットボールをする人々

 

 

まとめ

 

今回はスポーツと貧血の関係についてお話ししました。

 

ウォーキング程度の運動では貧血の心配はまずありません。

 

よく走る運動をする方は汗と一緒に鉄分がカラダから出たり足裏の衝撃によってヘモグロビンが壊れてしまうため注意が必要です。

 

 

サッカーをする人々

 

 

運動することは健康のためとても良いことです。

 

一方でたくさん走る運動される方は食事で鉄分をしっかり取るように心がけましょう。

 

今日からできる正しい知識を2つ!まとめます。

 

●健康のために運動をしましょう
(無理なく自分に合った運動で大丈夫です)

 

●走るなど激しい運動をされる方は食事で鉄分をしっかり取るようにしましょう
(運動によって鉄分やヘモグロビンが失われ貧血につながります)

 

正しい知識で貧血を撲滅しましょう!

 

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