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ストレス発散できており、規則正しい生活で体質改善できているイメージ

肌荒れになりやすい体質があるってホント?知っておきたい原因と予防方法【論文分析】

2021.09.06

  • ストレス
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「マスクしているからかな。肌荒れが気になるんだよね…」

 

春が近づき暖かくなってきました。

 

外を歩いている方も多くなりマスクが定着してますね。

 

でも一方で肌荒れに関する悩みもよく聞くようになりました。

 

 

不織布マスクのイメージ

 

 

マスクも原因の一つだと思いますが肌荒れになりやすい体質の可能性もあるんです。

 

そこで今日は

 

「肌荒れの原因と予防方法」

 

について考えてみたいと思います。

 

今回も医学論文を掘りまくってます。

 

いつものように2行でまとめていますのでぜひ参考にしてくださいね。

 

 

論文を図書館でたくさん調べているイメージ

 

 

肌荒れとは

 

肌にツヤやハリ、潤いがない状態のことを肌荒れといいます。

 

肌荒れは肌がカサカサしてざらつきいたり吹き出物や赤みが見られたりします。

 

顔の場合だとおでこやほおなどに肌荒れは出やすいです。

 

 

 

では本題。

 

体質と肌荒れにどのような関係があるのでしょうか?

 

その原因と予防方法についても併せて知りたいです!

 

 

肌荒れのことが気になり調べているイメージ

 

 

結論はズバリ

 

●自律神経が乱れると肌荒れになりやすい

 

●肌荒れの主な原因は皮膚表面の角質細胞が剥がれやすくなること

 

です。

 

少し説明しますね。

 

 

表皮と角層

 

表皮とは肌の表面にある厚さが0.2mmほどの薄い膜のことです。

 

表皮は種類の異なる4つの層から出来ており最も外側の層を角層(かくそう)といいます。

 

角層は角質細胞と細胞間脂質が交互に10層ほど重なってできており厚さは0.02mmほどです。

 

角層は体内水分の過剰な蒸発や菌が体内に入ることを防いでいます。

 

 

【参考ブログ(信憑度:B+)】
『表皮の構造と働き』
(花王株式会社/年度不詳)

 

<論文のまとめ>
・表皮は肌の一番外側にある厚さ約0.2mmの膜で外部からの異物の侵入や体の水分の蒸散を防ぐ。

 

・表皮は外側から角層、顆粒層、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層の4層から成り、大部分を角化細胞とそれが変化した細胞が占める。

 

 

薄い膜が何層にも重なっているイメージ

 

 

表皮の仕組みと肌荒れ

 

表皮の仕組みについて簡単に説明しますね。

 

表皮の細胞は一番内側の基底層で細胞が分裂することで作られます。

 

この細胞を角化細胞(かくかさいぼう)といい新しい角化細胞に押し出される形で一番外側の角層に達し角質細胞となります。

 

最後に垢(あか)となって剥がれ落ちるまでの一連の肌の生まれ変わりをターンオーバーと言います(周期は4〜6週間)。

 

角質細胞がはがれやすくなりターンオーバーが乱れると肌荒れの症状が見られます。

 

 

【参考ブログ(信憑度:B+)】
『「肌荒れ」の原因・症状・対処法』
(ロート製薬株式会社/年度不詳)

 

<論文のまとめ>
・基底層で角化細胞が生まれてから剥がれ落ちるまでの新陳代謝をターンオーバーという。周期は約4~6週間。

 

・ターンオーバーがうまく行われないと肌のバリア機能が弱くなり肌荒れが起きる。

 

 

肌が荒れているイメージ

 

 

肌荒れと自律神経

 

肌荒れの主な原因は角層の保湿機能が低下して角質細胞が剥がれやすくなることです。

 

表皮の基底層で角化細胞を作るには栄養と酸素が必要ですがこれらを運ぶのは血液の仕事です。

 

そして血液の流れをコントロールするのは自律神経ですね。

 

自律神経とは心臓や血液循環をコントロールする神経で自分ではコントロールすることはできません。

 

自律神経が乱れて冷え性などの場合は表皮まで血液が流れにくいため栄養と酸素が足りなくなります。

 

すると角質細胞が剥がれやすくなり肌荒れとなります。

 

→ご参考)手足が冷え切って耐えられない。果たして本当に?冷え性だと手足は冷えるのか【論文分析】

 

 

【参考論文(信憑度:A-)】
『若年女性の肌状態と栄養素等摂取、代謝、自律神経活動の関連 』
(永井成美先生ら 兵庫県立大学環境人間学部/2010年)

 

<論文のまとめ>
・若年女性の肌状態と栄養生理学的要因の関係を調査。角層水分量とビタミンA摂取量に正の相関を確認。

 

・角層水分量と自律神経活動指標に関連を確認。自律神経は末梢循環系の調節に関与するためと推測。

 

 

自律神経が乱れ肌が荒れて悩んでいるイメージ

 

 

肌荒れを抑える

 

肌荒れを抑える方法を2点書きますのでよかったら参考にしてくださいね。

 

 

①バランスの良い食事をとる

 

表皮は入れ替わりが早く必要な栄養素をしっかり摂る必要があります。

 

例を書きますので参考にしてください。

 

・タンパク質(肉、魚、大豆製品)

・ビタミン類(牛肉、さば、かぼちゃ)

・ミネラル(牛肉、牡蠣)

・食物繊維(野菜、海藻類)

 

など。

 

 

②普段から自律神経を整える

 

自律神経が乱れて血流が悪くなると表皮まで十分な栄養素と酸素を運ぶことができません。

 

自律神経は自分でコントロールすることはできませんのでうまく働かせるための行動を取ることが大事です。

 

ストレスや不規則な生活などは自律神経が乱れる原因となります。

 

趣味などでストレスを発散し夜はゆっくり湯船に入るなどリラックスして自律神経を整えましょう。

 

 

海のような開放感がある場所で落ち着けるイメージ

 

 

まとめ

 

今回は肌荒れの原因と予防方法をお話ししました。

 

自律神経が乱れて血流が悪くなると表皮まで栄養が届かず肌荒れにつながります。

 

肌荒れを防ぐためには普段から自律神経を整える行動をすることが大切です。

 

ストレス発散や規則正しい生活で肌荒れを防ぎ体質改善につなげていきましょう。

 

 

ストレス発散ができており、規則正しい生活で体質改善できているイメージ

 

 

今日からできる肌荒れ抑制の正しい知識を2つ!まとめます。

 

●自律神経を整える行動をしましょう
(血流が悪いと表皮まで栄養を運べず肌荒れになります)

 

●バランスの良い食事を摂りましょう
(タンパク質、ビタミン類、ミネラル、食物繊維などを積極的に!)

 

正しい知識で健康なカラダ作りをしましょう!

 

カテゴリー 自律神経についての論文を分析
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