「私ぜんぜん運動の習慣ないんですけど…タンパク質も少なめで良いのでしょうか?」
って、お客様からの質問をいただきました。
運動の習慣がほとんどない!って人は特に女性に多いと思います汗
自分の生活スタイルでどのくらいのタンパク質を摂取すれば良いか気になりますよね。
そこで今日は…
●タンパク質不足と貧血の関係
●運動をしないとタンパク質の吸収率が下がるのか?
について考えてみたいと思います。
貧血の改善といえば「鉄分」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
実際に血液検査で引っかかって病院に行くと「貧血ですね〜鉄剤を出しておきますね」って鉄剤が処方されます。
(この鉄剤の味が苦手な女性はけっこう多いです)
でも…
鉄分補給だけでいいの?って思ってしまいますよね。
そんな疑問にお答えするべく今回も医学論文を調べまくってみました!
論文の内容を誰にでもわかるよう2行でまとめましたので!少しお付き合いください。
貧血の原因を復習
貧血とはカラダに必要な酸素が不足している状態です。
つまりは「酸欠」です。
少し説明しますね。
私たちのカラダは何十兆個(!?)もの細胞から出来ておりその細胞一つひとつが呼吸しています。
呼吸ですので…酸素を取り入れている訳です。
その一つひとつの細胞まで酸素を運ぶのは赤血球(せっけっきゅう)に含まれるヘモグロビンです。
このヘモグロビンが不足すると、一つひとつの細胞に酸素が運べなくなります。
これが貧血の原因です。
タンパク質と貧血は関係あるの?
ヘモグロビンが不足する理由って何なのでしょう??
ズバリ!
ヘモグロビンを作っている材料の不足です。
例えばプラモデルを作るとき部品が足りないと完成しないですよね^^
これと全く同じなのです。
ヘモグロビンっていう完成品の部品が「鉄分」と「タンパク質」という訳です。
ということは…
●タンパク質が不足する
↓
●ヘモグロビンの質と量が不足する
↓
●じゅうぶんな酸素を細胞に運べなくなる(=貧血)
となるわけです。
ですので!
貧血を改善しようと思ったら鉄分だけではダメでタンパク質もしっかり摂取しなければいけないんですよね。
タンパク質はどのくらいとればいいの?
医学論文によると、1日あたりに必要なタンパク質は、およそ50~60gだそうです。
【参考論文(信憑度:A-)】
(日本人の食事摂取基準策定検討会/2019年)
またタンパク質はとり貯めができません。
「夕食にがっつりお肉を食べたから大丈夫」っていうのはNGなんです。苦笑
毎食の食事で摂るように心がけましょう。
<高タンパク質の食品>
肉類
・鶏むね肉
・鶏もも肉
・牛もも肉
魚介類
・紅鮭
・イワシ
大豆製品
・豆腐
・納豆
【参考記事】
(文部科学省/2019年)
タンパク質の必要量って人による違いはないの?
「必要なタンパク質の量ってみんな同じなの?」
こんな疑問が出てきそうです。
例えば運動する人と運動しない人で必要なタンパク質の量って同じなのでしょうか?
そこで今回も徹底的に調べてみました!以下に見つけた資料のリンク貼っておきます。
おどろきの結果でした。
結論は、なんと、
●人によって必要なタンパク質の量は違う。
●運動をまったくしない人は運動する人よりも多くのタンパク質摂取が必要!
です。
少し書き加えます。
必要なタンパク質の量はその人の状況(授乳、妊娠など)や体型によって変わります。
例えば女性が出産し赤ちゃんに授乳をしている期間を考えてみてください。
母乳にタンパク質をたくさん含める必要がありますよね。
ですので授乳中は必要なタンパク質の量が多くなります。
そして特に注目したいのは運動しない人ほどがタンパク質が多く必要だ!という点。
どういうことか説明すると
●(全く運動しない場合)タンパク質の吸収率が下がる
●(適度な運動をする場合)タンパク質の吸収率が上がる
からなんです。
まとめ
貧血の予防にはタンパク質の摂取が必要不可欠です。
一方で運動の習慣がない人の場合ではタンパク質の吸収率が下がるためよりたくさんタンパク質が必要となります。
つまり、、、
ウォーキングなどの適度な運動を取り入れることでタンパク質の吸収率を上げることができます。
今日からできるタンパク質摂取の正しい知識を2つまとめます!
●毎食タンパク質を意識した食事を摂りましょう
(タンパク質は取り貯めできません)
●ウォーキングなど適度な運動をしましょう
(タンパク質の吸収率が上がります)
正しい知識で貧血を撲滅しましょう!