「全体的にカラダがゴツくなった気がする…」
太るような食事をしていないのにどうして?
調べてみると、、、、
ストレスが原因で太りやすい体質になる可能性があるということを知りました。
今回は、、、、
ストレスを受けやすい人がなぜ太りやすい体質になってしまうのか?
しっかりお伝えしていきます!
いつものように医学論文を2行で簡単にまとめていますのでぜひ参考にしてください。
ストレスについての調査
マイボイスコム株式会社さんが『ストレス』に関する調査を行っています。
・とてもストレスを感じている 21.7%
・ややストレスを感じている 45.7%
・あまりストレスを感じない 24.2%
・ほとんどストレスを感じない 8.4%
日常的にストレスを感じている人が7割弱もいますね。
また、ストレスの内容として一番多かったのが「仕事内容・労働環境」でした。
【参考ブログ(信憑性:B+)】
『【ストレスに関するアンケート調査】ストレスを感じている人は7割弱。』
(マイボイスコム株式会社/2019)
<記事のまとめ>
・2019年に実施、10,180件の回答を集めたアンケート調査。
・女性の方が比率が高く、女性10~30代では各8割みられた。男性60・70代では4割強と、他の層より低くなっていた。
では、本題。
なぜストレスを感じると太りやすい体質になってしまうのでしょうか?
結論からお伝えすると、、
●ストレスを感じるとカラダが血糖値を上げようとし、これが太る原因になる。
●血糖値を上げる方法は「甘いものを食べる」「アドレナリンを出す」
くわしく説明しますね。
ストレスを受けるとカラダはどのように働くでしょうか?
答えは「血糖値を上げる」です。
血糖値とは血液中のブドウ糖(エネルギー)の値です。
ストレスを受けた時になぜカラダが血糖値を上げるのかというと…
血糖値を上げてやると脳にたくさんの糖分=エネルギーが送られて脳がラクになるからです!
私たちが血糖値を上げる(脳を楽にさせる)方法は2つあります!順番に見ていきましょう。
①甘いものを食べる
ひとつめは「甘いものを食べる」ことです。
甘いもの(=糖質の高いもの)は血糖値を急上昇させます。
急上昇した血糖値はその後どうなるのか?
急上昇したぶん、元の状態に戻そうとして急降下します。
このように血糖値を下げるために働いてくれるのが「インスリン」というホルモンです。
しかし、インスリンの働きはそれだけではありません。下の図をみてください。
血糖値が急上昇すると、上がった分下げなければいけないので、インスリンが大量に分泌されます。
インスリンは糖を脂肪に変える働きを持っています。これが原因で肥満体質になってしまう可能性があるんです。
⚫︎ストレスをうける
↓
⚫︎脳を楽にさせるために甘いものを食べて血糖値を上げる
↓
⚫︎血糖値を下げるためにインスリンが分泌される
【参考記事(信憑度:A+)】
『e-ヘルスネット 血糖値』
<記事のまとめ>
・血糖値は、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)の濃度のことをあらわす
・血糖の濃度が上昇すると、すい臓から分泌される「インスリン」というホルモンの働きによりブドウ糖が身体の細胞に取り込まれ、エネルギー源として利用される。
②アドレナリンを出す
ふたつめの血糖値を上げる方法は「アドレナリンを出す」です。
スポーツなどで集中しているときに「アドレナリンが出てる!」とよく言いますよね。
アドレナリンは私たちのカラダが刺激を受けると分泌されます。
しかし、アドレナリンがたくさん出てしまうと、アドレナリンを作っている副腎が疲れてしまいます。副腎が十分に働いてくれなくなってしまうんですね。
するとどうするか?
カラダはアドレナリンの代わりに「コルチゾール」というホルモンで代用しようとします。
コルチゾールはアドレナリンと似た働きをしてくれるんです。
⚫︎ストレスをうける
↓
⚫︎脳を楽にさせるためにアドレナリンで血糖値を上げる
↓
⚫︎アドレナリンを作っている副腎が疲れる
↓
⚫︎代わりに似た働きのコルチゾールが分泌される
副腎が疲労した時の救世主コルチゾールですが、、
・筋肉を溶かす(基礎代謝が落ちる)
・細胞に水分を溜める(むくみの原因)
このように私たちにとって良くない働きもあります。
細胞に水分が溜まったままの状態がつづくと、常にむくんで体型まで変わってしまいます。
【参考記事(信憑度:A-)】
『ストレスによる副腎髄質アドレナリン分泌亢進に対する中枢調節機構』(鎌田邦栄/杏林大学医学部薬理 学教室/1984年)
<論文のまとめ>
・強制背位固定ストレスによる血中Adレベル、上昇に対する脳室内アドレナリン作働薬投与による効果について検討。
・実験用ラットはストレスによりアドレナリンが有意な上昇を示した。
血糖値を上げないためには
ストレスを受けると血糖値を上げて脳にたくさんの糖分(エネルギー)を送り、脳を楽にさせようとします。
そして、このことが原因で太りやすい体質になってしまうということがわかりました。
ここでは物理的な刺激から生まれるストレスを減らすためのアドバイスをお伝えしたいと思います!
⚫︎クーラーのかけすぎに注意する
だんだん暑い日が増えてクーラー無しでは過ごせない季節になってきました。
クーラーで部屋が必要以上に冷えた状態にならないようにしてください。
クーラーが効きすぎてカラダが冷えてしまうというのはカラダにとって「刺激」になります。刺激になるということはストレスの原因になってしまいます。
⚫︎スマホやパソコンを見る時間を減らす
仕事中にパソコンとずっと向き合って、電車でも家に帰ってからもスマホを眺めたりしていませんか?
スマホやパソコンの光もカラダにとっては刺激です。
わたしたちが刺激だと感じていなくても、知らぬうちにカラダにストレスを与えてしまっている可能性があります。
まとめ
ストレスを感じるとカラダは血糖値を上げることで脳にエネルギーを送り、楽になろうと働きます。
血糖値を上げる方法は2つあります。
①甘いものを食べる(インスリンという糖を脂肪に変えるホルモンが分泌)
②アドレナリンを出す(コルチゾールというむくみの原因となるホルモンが分泌)
これが太りやすい体質になってしまう原因です。
最後にこの記事で得た正しい知識を2つ!まとめます。
⚫︎ストレスは太りやすいカラダにさせる
(過度なストレスは太りやすく痩せにくい体質になってしまいます)
⚫︎物理的な刺激をうけないようにする
(精神的なストレスを減らすのは難しいので、物理的刺激を減らしましょう)