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テレワークになってからの肩こりと背中痛。自律神経の乱れとの関係は?

2021.03.02

  • ストレス
  • ホルモン
  • 交感神経
  • 副交感神経
  • 自律神経

 

「よーし!資料出来上がり。あ〜肩と背中が痛い…」

 

 

長時間のPC作業で体がこりストレッチしている様子

 

 

最近はテレワークで机での作業が多く背中や足が痛くなることありますよね。

 

そんな時はストレッチをするとほぼ治るのですが痛みが取れにくいときありませんか?

 

疲れてるのかな〜なんて思ってしまいがちですがもしかすると普段の生活に原因があるかも!なんです。

 

そこで今日は、

 

「心当たりないけど背中が痛むことはあるのか?」

 

について考えてみたいと思います。

 

今回も医学論文を掘りまくってます。

 

いつものように2行でまとめていますのでぜひ参考にしてください。

 

 

図書館で文献を調査しているイメージ

 

 

一般的な背中の痛みの原因

 

背中の痛みの主な原因は筋肉疲労や筋肉痛によるものです。

 

長時間のパソコン作業や同じ姿勢での仕事など無理な姿勢を続けると背中の筋肉が疲労してこりや痛みを引き起こします。

 

また激しい運動や無理な負担をカラダにかけると筋肉痛になります。

 

疾患がある場合(椎間板ヘルニアなど)にも背中に痛みを感じることがあります。

 

 

【参考ブログ(信憑度:B+)】
『背中の痛み』
(井上修二先生 共立女子大学名誉教授/年度不詳)
 
<記事のまとめ>
・背中の痛みは胸の背中側やみぞおち周辺の背中側が痛むものなど広い範囲に及ぶ。

 

・痛みの原因は背中のこりや筋肉痛などからくるものが多い。中には脊椎や内臓の疾患によるものもある。 

 

 

長時間同じ姿勢でPC作業をしているイメージ

 

 

では本題。

 

疾患もなく無理な姿勢も続けていないのに背中が痛むことはあるのでしょうか?

 

あるとしたら原因は一体何なのでしょうか?

 

 

背中の痛みに関する情報が気になって本を調べているイメージ

 

 

結論はズバリ

 

●ストレスによって背中の痛みが引き起こされることがある

 

●自律神経の乱れによって血行が悪化し痛みを引き起こす

 

です。

 

少し説明しますね。

 

 

 

ストレスと自律神経

 

自律神経とは内臓や血管などの働きをコントロールしている神経です。

 

例えば心臓を止めようとしてもできませんよね。

 

このように人の意思とは関係なく自律しているので自律神経と呼ばれます。

 

 

脳のイメージ(模型)

 

 

自律神経には交感神経と副交感神経があります。

 

交感神経は活動するときに活発になる戦闘モードで副交感神経はリラックス時などの休息モードです。

 

人がストレスを感じた場合は興奮状態となり交感神経が優位になります。

 

例えば山でクマを見かけたらこわくて心臓がドキドキします。

 

これは交感神経が優位になったためです。

 

身の危険を感じクマと戦うか逃げるか瞬時に考えるためアドレナリンを出して血糖値を上げ脳にエネルギーを与えているのです。

 

 

山でクマに遭遇したイメージ

 

 

 

自律神経と背中の痛み

 

人がストレスを感じると交感神経が血管を縮めるようにコントロールします。

 

血管が縮まると血行が悪くなり背中の細胞へ酸素が送れなくなります。

 

酸素が足りない状態でエネルギーを作ると水素イオンができます。

 

この水素イオンが筋肉を酸性寄りにすることで筋肉が疲労し痛みを感じる一因となります。

 

また自律神経がうまくコントロールされず交感神経優位が続いてしまうことでも同じように背中の痛みを感じることがあります。

 

 

【参考論文(信憑度:A-)】
『乳酸』
(厚生労働省/年度不詳)

 

<論文のまとめ>
・乳酸はブドウ糖などの糖質が解糖系(酸素不足下)で代謝分解されてできる生成物。

 

・乳酸が作られる過程で発生する水素イオンなどの作用で筋肉のpHバランスが酸性に傾くことが疲労の一因。

 

 

【参考ブログ(信憑度:B+)】
『ストレスからくる痛みのメカニズム』
(武田コンシューマーヘルスケア株式会社/年度不詳)

 

<記事のまとめ>
・ストレスからくる痛みの要因は自律神経ルートと脳脊髄神経ルートがありどちらも血行悪化を引き起こす。

 

・こりや痛みを意識しすぎると交感神経が興奮し更なる血行悪化を招く恐れがある。

 

 

背中が痛いのでさすろうとしているイメージ

 

 

背中の痛みを防ぐために

 

背中の痛みを防ぐために普段からできることを2つ紹介します。

 

よかったら参考にしてください。

 

 

①姿勢を良くし適度にストレッチをしましょう

 

パソコン作業や車の運転など同じ姿勢を続けると同じ場所の筋肉を使うため疲労が進みます。

 

特に姿勢が悪いと疲労が早く進みます。

 

ストレスによる痛みは疲労が多い筋肉ほど出やすくなります。

 

姿勢を良くし定期的にストレッチを行うことで筋肉の疲労を減らしましょう。

 

 

ゆっくりストレッチしている様子

 

 

②リラックスの時間をとりましょう

 

交感神経が優位になりすぎても血行が悪くなり背中が痛む要因になります。

 

楽しい&リラックスできることを行いカラダを休息モードにすることで自律神経のバランスをとるように心がけましょう。

 

ゆっくり湯船につかったり音楽を聴いてリラックスなどもおすすめですよ。

 

参考)副交感神経に入ることについて

「副交感神経に入る」ことをサンナナサロン®︎流に定義すると

 

 

お風呂に入ってリラックスしているイメージ

 

 

 

まとめ

 

今回はストレスと背中の痛みついてお話ししました。

 

背中の痛みはストレスで引き起こされることがあります。

 

ストレスで交感神経優位になると血流が悪くなり筋肉疲労が進んでしまいます。

 

普段から疲労を溜めないよう行動し体質改善にもつなげていきたいですね。

 

 

背中痛や腰痛などが無く、健康的なイメージ

 

 

今日からできる正しい知識を2つ!まとめます。

 

●長時間の同じ姿勢は避け定期的にストレッチしましょう
(同じ姿勢での作業は筋肉疲労が進みます)

 

●リラックスの時間をとりましょう
(副交感神経に入ることが大切です)

 

正しい知識で健康なカラダ作りをしましょう!

 

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