「足のむくみと水が関係あるなら水を飲むと太ってしまうの?」
先日ですが足のむくみについて書かせていただきましたところ読者様からコメントを頂きました。
ありがとうございます!
→「テレワークで足がむくみやすくなる?その原因と対策を論文分析!」
そこで今日は
「水を飲んで太ることはあるのか?」
について考えてみたいと思います。
今回も医学論文を掘りまくってます。
2行でまとめていますのでぜひ参考にしてください。
足のむくみ
足のむくみについておさらいしますね。
足がむくむ主な原因は血液の循環が悪くなり余分な水分が足に溜まるからです。
人間のカラダは何十兆個もの細胞からできておりそれぞれの細胞に栄養分と酸素を運んでいるのは血液です。
血液はおよそ半分が水分ですので血液の循環が悪いと水分が細胞側にしみ出してしまい足がむくむ原因となります。
このように足のむくみと水分には深い関係があります。
では本題。
水を飲んで太ることはあるのか?
そうだとしたら理由はいったい?
結論はズバリ
●水を飲んで太ることは無い
●代謝機能が低下すると水分によりむくみとなって太ることがある
です。
少し説明しますね。
1日に必要な水分量
人が1日に必要な水分はおよそ2,500mlです。
つまり2,500mlの水分が1日に失われているんですね。
冬に息が白くなることがありますよね。
これはカラダの中の水分が息と一緒に出ていっているためです。
また尿や皮膚の表面からも水分は出ていきます。
水分は食べ物にも含まれていますので飲料として摂っておきたい量は1,000〜1,500mlほどになります。
人体の水損失(1日)
・呼吸器 400ml
・皮膚 600ml
・糞便 100ml
・尿 1,400ml
(合計 2,500ml)
カラダの水分
人のカラダは60%が水でできています。
水は人の臓器の至るところで使われており特に筋肉や血液、皮膚で多く使われています。
もし水分が大幅に足りなくなってしまうと血液中の水分が減って酸素が運ばれにくくなったり臓器が正常に機能しなくなります。
人は水なしでは長い期間生きることはできないのです。
代謝とむくみ
水分を摂ることは必要ですが水分を外へ出すことも重要です。
足に運ばれた水分をうまく出すことが出来なければ足の細胞間に水がたまりむくみとなってしまいます。
むくみと水分には深い関係があります。
水を飲むことが問題なのではなく水を血液に乗せて心臓側へ戻すことができないことが問題なのです。
【参考記事(信憑度:A-)】
『水とヒト 生理的立場から』
(田中正敏先生 福島県立医科大学/1999年)
<記事のまとめ>
・ 発汗や排尿などによる身体からの水分の排泄に対して飲料水などによる水分の摂取によって身体内の水分平衡が保たれる。
・1日の身体全体として水分の収支をみた場合、普通の状態で身体からの水分排泄量は2,400〜2,500mlである。
【参考ブログ(信憑度:B+)】
『水を飲むだけで太るのは誤解!水太りの真相は?』
(サニーヘルス株式会社/年度不詳)
<論文のまとめ>
・ 水分を摂ると体内の水分量が増えるため一時的に体重が増えるが代謝機能が正常な人は定着することはない。
・ 新陳代謝が悪く汗や尿として排出されるべき水分が体に滞りやすい人はむくみがみられその状態が慢性化すると水太りとなる。
むくみを抑える
むくみを抑えるには血液の循環を良くすることが重要です。
特に足は心臓から遠く、心臓より下にあるため重力で血液が戻りにくくなっています。
血液の循環を良くするためには
・長時間同じ姿勢にならないように気を付ける
・日頃から適度な運動をして足の血液をポンプするふくらはぎの筋肉をつける
ことが重要です。
むくみを抑える方法を3点書きますのでぜひ参考にしてください!
①定期的に歩行動作を入れる(同じ姿勢を避ける)
②日頃から適度な運動をする(足の血液のポンプ能力向上)
③塩分の摂りすぎに気を付ける(塩分は水分を抱え込みます)
まとめ
今回は水を飲んで太ることはあるのかをお話ししました。
水そのものが肥満につながることはありません。
そして水は臓器や血液に必要なので必ず摂るようにしてください。
水を飲むことで太ると思われがちなのはむくみと水分が関係あるからです。
水を飲むことが問題なのではなく血液の循環が悪いことで細胞間に水分がたまることが問題なのです。
水分をしっかり排出できるカラダ作りを心がけてむくみを抑え体質改善につなげていきましょう。
今日からできる水の摂取の正しい知識を2つ!まとめます。
●飲料として1日1,000〜1,500mlの水分を摂りましょう
(臓器や血液には水分が必要です)
●適度な運動と塩分を控えたバランスの良い食事を摂りましょう
(血液の循環を良くしてむくみを低減しましょう)
正しい知識で健康なカラダ作りをしましょう!