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電車で乗り物酔いになってしまいうつ伏せになっているイメージ

乗り物酔いと自律神経の関係とは?クルマに酔わないための科学的な方法。

2021.03.02

  • 乗り物酔い
  • 交感神経
  • 体質改善
  • 副交感神経
  • 平衡感覚
  • 自律神経

 

「先日久しぶりに車に乗ったら軽く酔っちゃってさ〜涙」

 

友人とそんな話になりました。

 

最近はテレワークや外出自粛で車に乗る機会が減った方も多いのではないでしょうか。

 

 

家でテレワークしているイメージ

 

 

友人も以前は車によく乗っていたのですが最近はテレワークで車に乗ることがめっきり減ったそうです。

 

何でも久しぶりには気を付けないといけませんね。

 

そこで今日は

 

「乗り物酔いになる理由と予防方法」

 

について考えてみたいと思います。

 

今回も医学論文を掘りまくってます。

 

簡単に2行でまとめていますのでぜひ参考にしてください。

 

 

論文や本をたくさん調べてまとめているイメージ

 

 

 

乗り物酔いのアンケート

 

酔いやすい乗り物について株式会社リサーチパネル様でアンケートが行われました。

 

結果は以下の通りです(複数回答)。

 

・自動車  17.1%

・電車   4.4%

・船    48.6%

・飛行機  4.9%

・その他  6.1%

・ならない 35.6%

 

船酔いってよく聞きますが多いですね。

 

自動車も6人に1人が酔いやすいと回答しており多くの方が悩んでいるようです。

 

 

船が集まっているイメージ

 

 

では本題。

 

乗り物酔いの原因は何なのでしょうか?

 

予防の方法はあるのでしょうか。

 

 

乗り物酔いの原因について気になっているイメージ

 

 

結論はズバリ

 

●乗り物酔いはカラダのバランスが取れなくなることで起こる

 

●症状は主に自律神経の失調により引き起こされる

 

です。

 

少し説明しますね。

 

 

 

カラダのバランス

 

人が電車やバスなどで姿勢を保てるのはバランスが取ることができているからです。

 

カラダのバランスのことを平衡(へいこう)といいます。

 

いわゆる平衡感覚ですね。

 

カラダのバランスは

 

・視覚情報

・耳(三半規管など)からのバランス情報

・筋肉や力の入り方の情報

 

などを脳が総合的に判断して保たれています。

 

 

【参考ブログ(信憑度:B+)】
『加速度病について』
(医療法人いちえ会 伊月病院/2001年)

 

<論文のまとめ>
・加速度病(乗り物酔い)の1つである船酔いは日常生活にはない揺れにより引き起こされる。

 

・人は視覚情報と身体の位置情報を脳の中で調節し身体の位置関係や傾き具合などを知り姿勢を崩さないようにしている。

 

 

体の姿勢のバランスが取れているイメージ

 

 

 

乗り物酔いの原因

 

人は揺れや動きに対してバランスを取っています。

 

しかし日常生活にない揺れが続くとカラダの平衡感覚と実際の状況にズレが生じます。

 

すると脳が処理しきれなくなってバランスがとれずに自律神経機能の失調を主体にした乗り物酔いの症状がでます。

 

 

電車で酔ってしまいつらくてうつ伏せになっているイメージ

 

 

船で酔ってしまう方が多いのは車などに比べて乗る回数が圧倒的に少ないからです。

 

「子供のころはよく乗り物酔いしたけど大人になって気付いたら治ってたな〜」と感じるのは乗り物の経験が積まれたからですね。

 

 

【参考記事(信憑度:A-)】
『乗り物酔い(動揺病)研究の現状と今後の展望』
(平柳要先生 日本大学医学部/2006年)

 

<記事のまとめ>
・前庭情報、視覚情報、体性感覚情報が脳内で統合処理され立ち直り反射やポジティブフィードバック機能により身体の平衡が保持される。

 

・感覚情報パターンに対し予測される空間知覚情報パターンの整合がとれない場合は自律神経機能の失調を主体にした乗り物酔いの症状がでる。

 

 

大人になって車に乗るようになり、乗り物酔いにならなくなったイメージ

 

 

乗り物酔いを抑える

 

乗り物で酔うと頭痛やめまい、吐き気など症状が見られます。

 

私もなったことがありますがほんとつらいですよね。

 

乗り物酔いを抑えるための方法を書きますのでぜひ参考にしてください。

 

 

乗り物酔いが起こる可能性がある、飛行機のイメージ

 

 

①自律神経を整える

 

自律神経が乱れている場合は乗り物酔いの症状が出やすくなります。

 

自律神経とは心臓や胃、肺などの器官を動かす神経で人間の意思では動かすことはできません。

 

自律神経には交感神経と副交感神経があります。

 

交感神経は昼などの活動時に優位になる戦闘モードで副交感神経は夜などに優位になる休息モードです。

 

ストレスや不規則な生活は自律神経が乱れる原因となります。

 

ストレスを発散しリラックスして自律神経を整えましょう。

 

 

夜にお風呂に入りリラックスできているイメージ

 

 

②動きの経験を積む

 

「電車や車で進行方向と逆に向いていると酔いやすい…」という方は多いでのはないでしょうか。

 

経験が少なく慣れていないことが原因の一つです。

 

少しの時間だけ逆方向に座ってみたり後ろ向きで歩く運動を取り入れたりしてみましょう。

 

無理をせず続けていき少しずつ乗り物酔いを治していきましょう。

 

 

電車で席が向かい合っており、進行方向と逆向きにも座ることができるイメージ

 

 

 

まとめ

 

今回は乗り物酔いになる原因と予防方法をお話ししました。

 

カラダのバランスは視覚情報や耳からのバランス情報、筋肉などの位置情報を脳が処理することで保たれています。

 

しかし日常生活に無い揺れなどで脳がバランスを取る方法がわからず混乱すると自律神経の失調を主体とした酔いの症状が出ます

 

自律神経を整えておくと乗り物酔いの予防にもなりますので普段から心がけて体質改善につなげていきましょう。

 

 

石が積まれておりバランスが取れているイメージ

 

 

今日からできる乗り物酔いの正しい知識を2つ!まとめます。

 

●普段から自律神経を整えるように行動しましょう
(ストレスを発散し夜はリラックスできるようにしましょう)

 

●普段行わない動きや運動を取り入れましょう
(後ろ向きに歩く運動や電車で進行方向と逆向きに少しだけ座るなど)

 

正しい知識で健康なカラダ作りをしましょう!

 

カテゴリー 自律神経についての論文を分析
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