「たばこをやめると太るって聞いたけどホント?」
なぜだかよく聞くんですよね〜。
12月でめっきり寒くなりましたね。
息をするとたばこ吸ってるみたいに白くなります。
たばこといえば友人が「たばこはやめれない、太るらしいから!」って言ってました。
健康のためじゃなくて太っちゃうからやめないの? σ^_^;
私はたばこは吸いませんが友人の禁煙のためにひとはだ脱いで調べましょう!!
というわけで今日は
たばこを吸ってると太らないのか?
について考えてみたいと思います。
今回も医学論文を掘りまくってみました。
もちろんいつものように2行でまとめていますのでぜひ参考にしてください。
たばこに含まれる有害物質
「受動喫煙」という言葉をよく聞くようになりました。
自分の意思と関係なくたばこの煙を吸いこんでしまうことですね。
たばこの煙には体に悪い物質がたくさん含まれています。
・ニコチン
・タール
・一酸化炭素
などです。
これらはがんを発生させたりカラダへ酸素を運ぶのをさまたげたりします。
たばこを吸う人と吸わない人を分ける分煙化でたばこの煙は体に悪いと広く知られるようになりました。
たばこを止めると太る?
「たばこを吸ってると太らない!」はたしてこれは本当なのでしょうか?
たばこを吸う人のおまじないなのか?
それとも、医学的に調べられた結果なのか?
文献読みまくりました!
結論はズバリ
●たばこを吸うと太りやすい体質になる
●たばこを吸う本数が多いほど太りやすい体質になりやすい
です。
少し説明しますね。
なぜたばこを吸うと太りやすくなるの?
たばこを吸うと太りやすくなる理由(メタボリックシンドローム)については複数の国内外で広く研究されています。
日本国内で3,000人に行った調査においても
・たばこを吸う人は吸わない人よりも太りやすくなる傾向にある
・たばこを吸う本数が多くなるほど太りやすくなる傾向が顕著になる
といった結果がでています。
ではなぜ太りやすくなるのでしょうか?
その理由は
●ホルモンの影響による血糖値の変化
●たばこを吸うことによる不健康な生活習慣
にあります。
簡単に説明しますね。
①ホルモンの影響による血糖値の変化
まず血糖値についてです。
血糖値とは血液中の糖分(ブドウ糖)の濃さのことです。
これは高すぎても低すぎてもダメなんです。
たばこを吸うとホルモン(アドレナリンやコルチゾールなど)が作られ血糖値が上がります。
上がってしまった血糖値は下げないといけません。
血糖値を下げるのはインスリンですがたばこはインスリンの働きをじゃましてしまうのです。
このように血糖値が高い状態が続いてしまうと太りやすく痩せにくい体質へとなってしまうのです。
②たばこを吸うことによる不健康な生活習慣
たばこを吸う人は食べすぎや運動不足の人が多いそうです。
そのような状態が続くと太りやすい体質になります。
厚生労働省の報告では
・喫煙者は健康意識が低く栄養の過剰摂取や運動不足になりやすい
・”タバコを止めたら太る”には根拠はない
としています。
たばこを吸うと血糖値が上がり太りやすい体質になります。
”たばこをやめたら太る”には根拠はありません。
これが禁煙を考えるきっかけになるとうれしいです。
【参考論文(信憑度:A-)】
『特定健診・特定保健指導における禁煙支援』
(厚生労働省/年度不詳)
<論文のまとめ>
・健康診断を受けた約3000人に行った調査によると喫煙本数に比例してメタボリックシンドロームの発症のリスクが有意に上昇することが示された。
・喫煙はコルチゾールなどのホルモンの影響や喫煙に付随した不健康な生活習慣を介して内臓脂肪の蓄積を引き起こす
【参考ブログ(信憑度:B+)】
『血糖値の調節』
(内分泌学者 高橋 伸一郎/年度不詳)
<記事のまとめ>
・交感神経を通して副腎からアドレナリンが分泌されると肝臓や筋肉に作用することで血糖値を上昇する
・副腎皮質から糖質コルチコイドが分泌されると筋肉などのタンパク質からグルコースの生成を促進させ血糖値が上昇する
まとめ
今回はたばこと太りやすさについてお話ししました。
たばこを吸うと血糖値が上がり生活習慣が乱れてしまうことで太りやすい体質になってしまいます。
血液の質も悪くなり貧血にもなりやすくなります。
たばこを吸うことでカラダに良いことはありません。
禁煙について考えるきっかけとなってくれればと思います。
今日からできる正しい知識を2つ!まとめます。
●たばこの煙は吸わない吸わせないようにしましょう
(たばこの煙には有害物質しかありません)
●たばこによる生活習慣の乱れに気をつけましょう
(たばこを吸うことで太りやすい体質になります)
正しい知識で貧血を撲滅しましょう!