「テレワークだとお腹が空かない!面倒くさいしがまんしよっと」
最近はテレワークが浸透し家やカフェなどで仕事をする方が増えていますね。
そういう私もこの記事を自宅で書いています。
通勤に必要だった時間を有効に使うことができるので気持ち的にも少し余裕ができますね。
一方であまり動かないのでお腹がすかず食事を簡素にしたり食べなかったりする人も増えているようです。
でもお米とか食べずにカラダに問題が無いのか気になりますよね。
そこで今日は
炭水化物を極端に減らしたらカラダはどうなってしまうのか?
について考えてみたいと思います。
今回も医学論文を掘りまくってみました。
いつものように2行でまとめていますのでぜひ参考にしてください。
炭水化物とは
炭水化物はお米やパンなどの主食に多く含まれます。
人間が生きていく上で必要な物質で脳やカラダを動かすエネルギー源として使われます。
炭水化物はタンパク質と脂質で「三大栄養素」と呼ばれています。
炭水化物はそのままではエネルギー源として使えず胃や小腸などで小さく分解されます。
炭水化物が最も分解されるとぶどう糖と呼ばれる物質になり腸で栄養分としてカラダに取り込まれます。
このぶどう糖は糖質ですので必要以上に炭水化物をとると脂肪に変わってしまいます。
【参考論文(信憑度:A-)】
『炭水化物』
(厚生労働省/年度不詳)
<論文のまとめ>
・炭水化物は単糖あるいはそれを最小構成単位とする重合体。単糖類にはぶどう糖、果糖、ガラクトースがある。
・炭水化物の主な役割は脳、神経組織、酸素不足の骨格筋等にぶどう糖を供給すること。
では本題。
炭水化物を極端に減らすとどうなるのでしょうか?
カラダに全く問題は無いのか?
それともカラダに何か起こってしまうのか?
果たして。
結論はズバリ
●炭水化物の摂らなさすぎは筋力の低下につながる
●炭水化物を少なくして減った体重はそのほとんどが水分である
です。
少し説明しますね。
炭水化物を極端に減らした食事を続けた場合カラダを動かすために必要なエネルギー源である糖分が足りなくなります。
足りなくなったエネルギーは別で作り出す必要があります。
すると何が起こるかというとタンパク質を分解してエネルギーを作ります。
カラダの中のタンパク質とは…筋肉です!
なんと筋肉を分解してエネルギーを作ります。
その結果筋肉が減ってしまうことになるわけです。
【参考ブログ(信憑度:B+)】
『糖質制限しすぎはむしろ太る?糖質不足にひそむワナ』
(大嶋絵理奈先生 ニューロガストロノミー研究家/2018年)
<記事のまとめ>
・食べ物からグルコースを得られずグリコーゲンもなくなった場合は、体の中のタンパク質を分解してグルコースを作り出す。
・タンパク質でできている体の組織の代表例といえば筋肉。必要最低限の糖質の不足は筋肉を減少させてしまうことにもつながる。
また糖分はその重さの3〜4倍の水分を含んでカラダに蓄えられています。
炭水化物を減らしてダイエットをした場合は蓄えられた糖分が使われるため減った体重はそのほとんどが水分です。
つまり体脂肪は減った体重の4分の1程度となります。
炭水化物を減らすことで体重は減りますがやがて体重の減りが遅くなり食事内容によっては簡単に元に戻ってしまいます。
【参考ブログ(信憑度:B+)】
『ご飯をしっかり食べて体脂肪を減らす』
(森谷敏夫教授 京都大学名誉教授/2016年)
<記事のまとめ>
・炭水化物はグリコーゲンとして体内に取り込まれ肝臓や筋肉に保管される。このグリコーゲンはその質量の3〜4倍の水と結合して蓄えられる。
・お米を減らした場合グリコーゲンが消費されるため減るのは体脂肪ではなくほとんどが水分。
まとめ
今回は炭水化物を極端に減らすとどうなるかをお話ししました。
炭水化物を極端に減らした食事を続けるとカラダの糖分が足りなくなります。
すると筋肉を分解してエネルギーを作るためタンパク質まで足りなくなってしまいます。
エネルギーが不足すると体がだるいなど疲労を感じる原因にもなります。
炭水化物は摂りすぎも摂らなさすぎもよくありません。
お米やパンなど適度に炭水化物をとりながら体脂肪も健康的に減らせると良いですね。
今日からできる正しい知識を2つ!まとめます。
●炭水化物の極端な制限は避けましょう
(筋肉量の低下やカラダの不調につながります)
●栄養素のバランスの良い食事を摂りましょう
(普段からの栄養摂取が大事です)
正しい知識で健康なカラダをつくりましょう!