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お酒の飲み過ぎと貧血の関係とは?医学論文を徹底分析!

2020.12.12

  • お酒
  • アルコール
  • タンパク質
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  • ヘモグロビン
  • 葉酸
  • 貧血

 

「お酒を飲むと貧血になりやすくなったりする?」

 

突然友人から質問をされてしまいました。

 

アルコールと貧血か〜あまり考えたことがなかったかも。

 

そこで今日は

 

お酒を飲むことと貧血は関係あるのか?

 

について考えてみたいと思います。

 

 

徳利とお猪口

 

 

「酒は百薬の長!」

 

酔っ払い?お酒が大好きなサラリーマンからよく聞くセリフですね。

 

”適量の酒はどんな良薬よりも効果がある”って意味です。

 

お酒を飲みたい人にとって魔法の言葉ですがこれ続きがあるのを知ってますか?

 

じつは…

 

「酒は百薬の長とはいへど、よろづの病は酒よりこそ起これ」

 

 

 

 

とはいえど???

 

「多くの病気は酒から起こっている」って続いているんです。

 

約700年前の徒然草(つれづれぐさ)の中の一文ですね。

 

 

【参考記事(信憑度:B+)】

『故事ことわざ辞典「酒は百薬の長の解説」』

 

<記事のまとめ>

・適度に飲む酒は薬にも勝る

 

・一方で必ずしも飲酒を手放しで推奨するべきではない

 

 

では貧血に関してはどうなのか?

 

そんな疑問にお答えするべく今回も医学論文を掘りまくってみました。

 

もちろんいつものように2行でまとめていますのでぜひ参考にしてください。

 

 

 

 

 

そもそも論で「貧血っていったい何?」

 

貧血とはカラダ中に十分な酸素を運べていない状態のことです。

 

貧血とは「血液の酸欠」です。

 

みなさんのカラダは何十兆個もの細胞で出来ています。

 

そして細胞に酸素を運ぶのが赤血球のヘモグロビンです。

 

ヘモグロビンはスーパーのカートのように酸素を乗せて運んでくれます。

 

 

沢山の缶詰が入ったカート

 

 

でもカートが少なくなったらどうなるでしょう?

 

荷物(ここでは酸素)の運搬ができなくなってしまいますね。

 

●カート少ない

●荷物(酸素)運べない

●細胞に酸素が届かない

 

かんたんに言いますとこれが「貧血」という状態です。

 

ヘモグロビンが少ないと困りますのでカート(ヘモグロビン)を”追加発注”する必要があります。

 

カートの材料は

 

・鉄分

・タンパク質

・ビタミン

・葉酸

 

です。

 

貧血の人はこれらのカートの材料をしっかり摂取する必要があります。

 

 

 

 

 

お酒に含まれている成分を考えてみる

 

日本ではアルコールを1%以上含む飲料を「お酒」と呼んでいます。

 

アルコール濃度はお酒の種類によって違います。

 

  • ビール…約5%
  • 日本酒…約15%
  • 焼酎…約25%
  • ウイスキー…約43%

 

同じ量のビールと日本酒を飲んだ場合は日本酒の方が酔ってしまうわけですね。

 

ビールの場合はタンパク質や糖質なども含まれています。

 

今回は「アルコールと貧血の関係」についてじっくり考えてみたいと思います。

 

 

 

 

アルコールを飲みすぎると貧血になってしまう!?

 

繰り返しになりますがカラダ中の細胞に酸素を運ぶのはヘモグロビン(カート)のお仕事です。

 

ヘモグロビンを作るためには、鉄分、タンパク質、ビタミン、葉酸が必要です。

 

これら材料のうちひとつでも欠けてしまうと貧血になってしまう可能性があります。

 

 

海を眺める女性

 

 

では

 

アルコールは貧血に影響するのでしょうか?

 

結論はズバリ

 

●アルコールの作用自体は直接貧血には影響しない

 

●アルコールの過剰摂取により貧血につながるケースがある

 

です。

 

 

頭を抱える女性

 

 

少し説明しますね。

 

アルコールが血液中のヘモグロビンを攻撃することはおそらくありません。

 

しかし

 

アルコールを飲みすぎるとビタミンや葉酸の吸収が妨げられる可能性は大いにあると言えます。

 

アルコールを飲み過ぎることでビタミンや葉酸がカラダに足りなくなってしまう理由は2つあります。

 

①ビタミンや葉酸の吸収がアルコールによって妨げられる

 

②そもそも論でお酒を飲みすぎる人は食事のバランスが悪い場合が多い。

 

結果ヘモグロビンを十分につくることができず貧血につながってしまいます。

 

私もビールを飲む時はおつまみを食べてしまいます。

 

ビールに合うように作られているからおいしくって…気をつけます。

 

 

【参考ブログ(信憑度:B+)】

『飲酒が貧血に繋がることはある?医師509人に聞いてみました』

(メドピア株式会社/年度不詳)

 

<記事のまとめ>

・アルコールの作用が直接貧血に関わるとは考えにくい

 

・飲酒に伴う食事の際に栄養の偏りが出てしまいがちになる

 

 

【参考論文(信憑度:A-)】

『アルコールとビタミンB6欠乏が原因の赤血球大小不同を伴う大球性貧血』

(岩間博士 先生ほか/1998年)

 

<論文のまとめ>

・アルコール多飲者では葉酸欠乏による巨赤芽球性貧血、鉄芽球性貧血の報告あり

 

・75歳のビタミンB6欠乏を伴うアルコール多飲者に赤血球大小不同を伴う大球性貧血を認めた

 

 

田舎道を歩く女性

 

 

まとめ

 

今回はアルコールと貧血の関係についてお話ししました。

 

アルコールの作用自体は貧血に直接関係はありません。

 

ただし!

 

アルコールの飲み過ぎは貧血改善に必要な栄養素の吸収を妨げる可能性がありますのでご注意ください。

 

「酒は百薬の長とはいへど、よろづの病は酒よりこそ起これ」

 

お酒は健康に気をつけながら楽しく飲みたいですね!

 

 

グラスビール

 

 

今日からできる食事の正しい知識を2つ!まとめます。

 

●お酒の飲み過ぎには注意しましょう

(ビタミン、葉酸などの栄養素摂取を阻害します)

 

●栄養素のバランスの良い食事を摂りましょう

(普段からの栄養摂取が大事です)

 

正しい知識で貧血を撲滅しましょう!

 

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